性的マイノリティのリアル





2020年12月4日
以前から気になっていて、今回クーポンが使えたので飛びつきました。BLではなく女性マンガ枠です。同性愛者の葛藤や苦しみを、重たすぎずに伝えてくれる、メッセージ性の高い作品だと思います。田舎の学校に通う三島。彼は口紅を塗ったり髪を伸ばしたり、女の子のような自分が大好き。そのせいでいじめにもあいますが、挫けません。でもその虐めていたうちの一人、桐野と秘密を共有するようになり・・とお話が進みます。素の自分でいられる相手がいることの鮮やかな喜びが、痛いほどに伝わってきます。こんな風に自分を一生懸命隠して過ごしている子供がいるかと思うと忍びない。親に対して、申し訳ないと苦しむ思いも、親という立場で読むとまた辛い。どうか近くに、気付いて安らぎになってくれる人がいますようにと願うばかり。作品はBへと続いていきます。Bではそれぞれが自分の進む道を選択します。読んでいて胸が絞めつけられる思いが辛いですが、必ずBまで読んでほしい内容です。

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