破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします
七緒たつみ/和泉あや
このレビューはネタバレを含みます▼
スターツ出版30%オフクーポンで色々読んだうちの一つ。
この作品だけは普通に読めました。
彼氏に騙され(この設定いらなかった)、うっかり神様に巻き込まれて転生。
乙女ゲーの主人公を希望したのに、悪役令嬢の方にうっかり転生させられる話。
これだと無理やり同情を誘う感じで駄目そうなんですが、意外と悪くなかったので良かったところを上げていきます。
まず、転生先を選べるところ、これ夢ありますね。自分だったらどこにしようかなー、誰に転生しようかなーって、読むのやめてちょっと考えちゃいました。
寄生獣好きだけど絶対嫌。ベルセルクもマジ勘弁w。紅緒と少尉も良いけど記憶喪失から復帰する自信無いし、アッシュの隣にはいたいけどゴルツィネのくだりは無理無理、とか考えてかなり妄想楽しかった。
次に良いのは、悪役令嬢になって何が悲しいかというと推しが兄弟なところ。
あ、ガチな人だって面白かったし、悪役令嬢モノのテンプレのような逆ハーレムも回避。
最近、結局ヒロインと悪役令嬢の立場入れ替わりパターンばっかで飽きてたから良かった。そういうのは結局アホっぽいヒロイン断罪するわけだけど、これは補正が強くて良い。
最後の良いところは、ゲームに出てこないキャラが出てくるところ。
これもう乙女ゲー関係無くね?wってそんなことないんだけど、悪役令嬢が単なる旅に出たい理由ってだけになりそうで崩壊気味なのは面白かった。
逆にマイナスな点はモフモフがご都合チート。それでストーリー崩壊しそうだったけど、踏み止まったのは良かったし、ネーミングは結構好き。
あと特色として付け加えると、胃袋から落ちるパターンも意外と見ないので良い感じ。
食べ物の方に興味あるわけだけど、そこから感情に気付いてく目覚める風も悪くないもんですね。
2巻以降は見えてるんで買うかは微妙だけど、ベリーズで読んだ異世界モノでは初めて読める作品でした。
ベリーズの中での話なので相対的に甘目の☆4。
よくある悪役令嬢モノを欲しい人には圧倒的に物足りないと思う。
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