君の瞳に愛をささやく
」のレビュー

君の瞳に愛をささやく

戸田環紀/麻生ミツ晃

リアル系リーマン物、ネタバレ注意!

ネタバレ
2020年12月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ リンクス新人大賞で奨励賞を取った作品だそうです。賞を取っただけあって、リアルだし、泣かせる部分もあるし、エロ描写も丁寧だし、攻めがグイグイ来るワンコ攻めのような、包容力のある溺愛攻めのような、料理の上手いオカン系攻めのような……色々な要素を持っている攻めで魅力的でした。 お仕事描写もしっかりと有り、ストレスを抱えながら仕事を頑張る受けも好印象でした。 自分語りになってしまうのですが、私の旦那もパッと見は分からない障がい者なので(左耳だけ聞こえない)、受けが積極的に伝えない様子はリアルさを感じました。うちの旦那もとにかく健常者のフリをします。右耳は普通に聞こえるから、なかなか分からない。でもやっぱり付き合って3ヶ月辺りで何か変だな…って感じたんですよね。私はドライブ中の会話が上手く成立しない時に(運転中に左から普通の声だと聞こえないらしい)ズバリ聞いてしまいました。障がい者だと馬鹿にされるんじゃないか? フラれるんじゃか?というネガティブな気持ちと、説明する面倒くささと、プライドなどから、本当のことを伝えるのが難しいのかな…。秋文もそういう気持ちだったんじゃないかな?と、若い時の自分と旦那を思い出しました。

文章はとても読みやすいのですが、場面が変わった時に空白行がないから、場面の移り変わりに気付きづらい。これは作家さんが悪いんじゃなくて、シーモアさんの編集の仕方が悪いと思ってます。試しに他サイトのサンプルも読んでみましたが、他サイトはきちんと場面展開で空白行があり、読み易いです。クーポンが使えるのでシーモアさんで購入しましたが、場面展開では少し間を空ける等、読み易さに配慮した編集をお願いしたいです。
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