このレビューはネタバレを含みます▼
「卒業生ー冬ー」に続くシリーズ3作目。とりあえずお母さんが無事でよかったー。草壁がうまく立ち回れなくて凹んでいたことが実は佐条の助けになっていたことにじんわり。そしていよいよ受験、卒業へ。佐条の努力が報われて欲しいけど、その先に待っているのは長期の遠距離生活。大人でもきついだろうに、まだ若い彼らにはなおさらだろうなあ。それでも歩みを止めない二人の未来が幸せであって欲しいと思います。京都で少し進展して、そしてあの日のあの教室で、卒業式に初めて抱き合う姿に感無量。プロポーズが泣けた。同級生として出会って、そこで恋に落ちた二人が大人になっていく。一本の映画のように美しい青春でした。続編がどうなっているのか分からないけど、早く読みたいようなちょっと落ち着きたいような。余韻がすんごい…。
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