赤の原遊戯
」のレビュー

赤の原遊戯

茶屋町勝呂

凄い、凄み

2010年3月20日
素晴らしい作品。
このような作品が世にあったんですね…。


ナチス政権下における若き青年将校達の思想、いびつな愛情、生き様を語った物語。
彼らの、それぞれの心の深部にある感情。相手に届きそうにみえても、決して交わることなく、いつも僅差ですれ違う…。


緊迫した時代における、押さえつけられた感情。その爆発寸前の緊張感や憤りが大変見事に表現されていると思います。大長編を読んだような深みと重みがあります。凄いです。

単なるBLではないです。
それらとは明らかに一線を画しています。
ぜひ気合いを入れて読んでいただきたい作品です。
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