悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される
」のレビュー

悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される

ほしな/ぷにちゃん/成瀬あけの

今のところ全巻読んでの感想

ネタバレ
2021年1月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初から内容が薄いなぁとは思っていましたが、それでも悪役令嬢側から見たら実は正しい事をしていたんだというのは理解出来るので楽しく読めていました。元婚約者が考え無しすぎてイラッとする所はありましたがちゃんと反省したのも良かったです。ただ、最近ますますアクアがティアを溺愛して照れる…のワンパターンになってきました。アクアがティアを好きになった理由が深いわけでもないし、ストーリーにドキドキハラハラするような感じもありません。ティアもいきなり求婚されて即アクアに気持ちがなびくのも早すぎると思います。元婚約者に酷い事をされたので心が離れるのは分かりますが、いくら前世の記憶があるとはいえ、喋った事もない男性をすぐ好きになるのかな?と疑問に思いますし、お互いが一途に想いあっていて大切にしているのは素敵なのですが、2人の生活を覗き見するほどかなぁ…と思ってしまいます。2人の関係も結婚はしたし溺愛してることは分かるんですが、2人の生活がほとんど描かれていないのであまり伝わって来ないです。また、試練があっても抑揚がないのでそんなにハラハラドキドキするわけでもありません。絵は綺麗ですが動きが止まって見えるので躍動感も感じず物足りないと思ってしまいます。話や絵は嫌いじゃないんですが惜しい部分がいっぱいで、2人を見守るというよりも少し他人行儀な感じで見ている気分なので感情移入はあまり出来ません。さらさらっと読むならいいと思いますが感情移入をしてしっかり読みたいという方にはあまりオススメできません。
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