毒を喰らわば皿まで
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毒を喰らわば皿まで

十河/斎賀時人

大満足

ネタバレ
2021年1月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ Web版がとても良かったので、書籍化を待ちわびておりました。
イラストを担当された斎賀先生がご自身のツイッターでおっしゃっていましたが、主人公アンドリムはまさに『美しきヴィラン』と呼ぶにふさわしい人物。
前世を思い出した事で、家族に対する愛情は芽生えたけど、改心するどころか、前世の記憶というある意味チートを手にしたことで破滅は回避しつつ、事態はより凄惨な方向へ…
そんな主人公が目的の為に策略を巡らせ、命すら天秤に乗せ、唯一執着する一騎当千の騎士団長を自らと同じ所まで堕とす手腕は見事です。
設定やストーリーがしっかりしていて、キャラや世界観に奥行きがあり、BL、ファンタジー、異世界転生、悪役令嬢ものなど、個人的に好きな要素が全部入っていたので本当に大満足の一冊でした。
番外編やスピンオフを期待したいです。
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