このレビューはネタバレを含みます▼
狐の妖怪の銀次郎と狸の妖怪の金作は新しくできた茶店の店主、与一にゾッコンになり、番になってくれとあの手この手で求愛します。与一は妻に先立たれた過去があり人肌の温もりを拒んでいたのですが、妖怪達はお構いなしで夜ばいしてきて与一もほだされて、どちらも選べない与一に金作は「二人を選ぶでも俺はいいぞ」と提案します。3P含めそれぞれとのHもあり、Hが結構多いのですが、与一がちょんまげということもあって個人的にはあまりエロさは感じませんでしたが、妖怪達の与一ラブが尊くてほっこりしました。人間体の時はかっこよくて狐と狸の時はモフモフで小さくてかわいくてよきでした。与一が年をとっても亡くなるまでずっと一緒にいようとちゃんと先のことにも触れていてグッときました。寿命差のあるCPのBLってさみしさがつきまといますが、一緒に暮らしていた生き物が年取って見た目が衰えてもほうり出したりしないし、愛情も変わらないものなとこの作品を読んで思いました。与一の優しさを慕ってウィンウィンウィンでずっと続いていくのだろうなと温かい気持ちになれました。
2020年6月 総198ページ 修正は白抜き。