あおに鳴く
」のレビュー

あおに鳴く

未来を想像する楽しみ

ネタバレ
2021年1月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 低評価を見て、確かにそういうお話だよなって思いました。
ただ、同じ印象を持っても私は好印象な受け取り方をしました。
登場人物に全体的に表情が乏しく、平坦で、けどグッと引き込まれるストーリーで楽しく読みました。ラストも、平坦だったからか思いのほかショックではなく、落ち着いて受け止められました。
最後、司郎と菊次郎との写真だったものが父と母と司郎の写真に変わっていて、過去に戻った鴻が菊次郎にどう言う気持ちを伝えたのかは分かりませんが、菊次郎は妻と子供を愛して、司郎の父親も子供を愛せたのではと思います。
そして個人的に、希望的観測ですが鴻は戦死したのち生まれ変わり、今度は司郎と同じ世界線で司郎と一緒に生きていくことが出来ると信じたいです。
そんな未来を思うと幸せな気持ちになります。
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