このレビューはネタバレを含みます▼
始めは、村に生贄のように扱われたと思いながら嫁ぎ先を訪れる楓、お相手の練は無愛想で冷たくて切ないですが、周りの人はいい人ばかりで、楓が頑張り屋さんで芯の強さがある子なので悲壮感なく読めました。楓はヒロインみたいな可愛らしさでも言う時ははっきり言うし、ヒーローみたいな行動力もあり、心が男前です。喧嘩しながら心の距離を縮めていく二人にほっこり、最後はじんわりしました。
モノクロの静止画なのに、頭の中では色づいて動いて再生されるような、そんな鮮やかさがある絵でした。