左隣にいるひと
」のレビュー

左隣にいるひと

可南さらさ

切なくて苦しい

ネタバレ
2021年1月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 受けの境遇が可哀想だとか悲しいことがあっただとかで泣くことは多いですが他人の恋心が胸が痛くなるほど切なくて涙が出てくるお話は珍しいですよね。前半の左隣にいるひとで江沢目線から見た生方が本当に切なくて切なくて、好きだよ、と告げた瞬間涙が溢れました。そして素晴らしいのが江沢がそれを聞いて気持ち悪いとかそういうのではなく、気付いてあげられなかった自分を責めてるところです。戸惑いも大きいけれど生方の気持ちを受け取って真摯に考えてるところが本当男前だなと思いました。江沢目線でも生方の気持ちはダダ漏れでめちゃくちゃ泣いたのですが後半の右隣にいるひとは本当にやばかった。ただ隣にいれるだけで夢のように嬉しくて、江沢に受け入れて唇に触れた瞬間泣いてしまう、そんな生方が可愛くて可愛くて、可哀想で仕方なかったです。今まで仕方がない、と諦めて生きてきた生方が唯一執着した相手。二人が恋人になれて本当ーーーーーーーーーうに良かった……(生方がしょっちゅう幸せで泣いちゃう所が可愛いです。白井さんに嫉妬する江沢も可愛いです。お似合いです。ちょっと遠距離だけど浮気の心配も気持ちが離れる心配も微塵も、髪の毛一本ほどもないと読者に思わせるカップルです。笑)
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