あやかし茶屋で待ち合わせ【合冊版】
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あやかし茶屋で待ち合わせ【合冊版】

背筋

余韻に浸りたい

ネタバレ
2021年1月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ ふぅ…まずは、涙と鼻水拭いて、深呼吸してから書くとします。この想いをどう伝えましょうか…
とりあえず、電子の単行本版がまだ出てないので、紙本で作者買いしました。初めて読んだ背筋先生の作品が、妄想系で面白くて、可愛くて、新刊コミックスのこちらを迷わず購入。『あやかし』の物語に、正直なところ期待半分でした。まさか、こんなに涙なくしては読めないなんて…いい意味で予想を裏切られて良かったです。人外の中華風ファンタジーですが、あまり『あやかし』は気になるところではありません。18歳になる洲樹は、叔父に連れられてとある遊郭へ。そこで出会った赤い瞳の美しい波瑠に心を奪われてしまいます。妖艶な魅力もあり、ふと可愛くなるときもある波瑠にすっかりご執心。波瑠も洲樹と逢える事が喜びに。二人の魂が呼び合ったのでしょうか、出会うべくして出会った二人です。一緒に居たいと願うなら、遊郭であれば当然身請け話があがります。洲樹の覚悟。波瑠の願い。波瑠を家族のように見守ってきた江と開の願い。みんながみんな、互いの幸せを願い、もう涙が溢れてきてたまりません。そして、洲樹の決断とは?波瑠の選んだ道とは?江と開の願いは?
もう、胸がぎゅうっと切なくて、そして彼等の愛情に感動して、読後温かな気持ちと幸せな気分でいっぱいです。
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