苦くて甘い罠
」のレビュー

苦くて甘い罠

サラ・ウッド/村田順子

最後まで話のノリが合わなかった

ネタバレ
2021年1月22日
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コミック担当の方が好きなので読んでみたが、最初のノリの軽さに反して、復讐だの開発に絡んだ汚職だの後半はギスギスした内容。そこに加えてヒロインの失われているらしい記憶やら、ヒーローの抱える秘密やら、物語を盛り上げる要素は盛り沢山なのだが、盛り沢山すぎてかえって散漫になってしまった印象。オープニングのノリからなら、普通にロマンスやってくれればよいと思うが、そっちは養子になる前の子供時代からヒロインがずっと好きだった、めでたしめでたしで終了なのが物足りない。
ただ調べたら原作のままだと、話もそうだが特にヒーローが微妙になりそうなので、これ以上良くするのは難しかったのだろう。むしろ話の流れは踏襲しつつも不快要素をなるべく減らしたらしい漫画家さんの努力に★3つ。
なんかノリが合わないと感じたのはヒロインの性格のせいもあるかも。最初はイケイケ系だし、中盤は兄想いのいい子そうに見えて意地張ってるだけのお子様っぽいし、終盤には父に騙されまくってるアホの子とされてしまうし、外見は大人なのに中身の魅力が薄い。これで実業家らしいが、まあ父のいい駒だったんだろうね。
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