空腹なぼくら
」のレビュー

空腹なぼくら

友安国太郎

2巻までは結構よかった

2021年1月31日
もちろん「子供が絵本数冊ごときでそんな簡単に情緒豊かに育ってたまるかーい」とか、「野坊主に育てられた年頃の女の子が、体毛もなくスタイルもよく性格も素直で愛らしく可愛く育つかーい」とかいろいろと感想もありますが、それは野暮ってものですかね…(笑)
絵も設定もおもしろいし、2巻まではよかったのですが3巻は少し雲行きが怪しいかな。赤子だったヒロインが年頃に成長する過程もかなり省いて見せているのに、妊娠出産したらまた「あれから○年後~」で今度はいい年になって出てくるのは、うーん…。若くて可愛いときだけ(特に性的なシーンを)詳しく描写して、それ以外は飛ばしている感が強いです。人間を繁殖させるってテーマを考えると、すぐまた若くて可愛い女の子出てくるんでしょ?で、また○年後とかの展開になる可能性もあることを考えると、あまり登場人物好きになるのやめとことか、あまり没入するのはやめとことか思いますね。だってすぐ年取りそうだし、○年の間にシチュエーションが変わりそうだもの。まあ主人公が思い描く理想郷は果てしなく先なので、そんなチマチマ書いてるわけにはいかないってのも分かりますけど、書いたと思ったらすっ飛ばし、また書いたと思ったらすっ飛ばし…では落ち着いて読めません。
いいねしたユーザ5人
レビューをシェアしよう!