スレイヴァーズ キス
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スレイヴァーズ キス

華藤えれな/雪舟薫

すれ違いもの、執着攻め好きおすすめします

ネタバレ
2021年2月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 厳しいレビューがありますが、気持ちはわかります。。
これ、シリーズの1作目でこの後も続きます。
設定には無理あり!
だって会社代表の父がなくなり、息子ではなく引き取った息子と同い年の少年?青年(冴木)に後を継がせるんだもの。
んで、息子はなんか誤解もあって冴木の奴隷になるという。
ツッコミどころ満載ですが、もう何も考えず読んでいくとそれなりに楽しめます。
主人公は確かに抜けてます。
プライドもそれなりにあるけど、ものすごく純粋で真っ直ぐなんですよね。
攻には聖女に見えていると思います。
子供の頃からずーっと好きなんですよ。
シリーズを通して、攻が受に厳しく接するけど、受がピンチになると助けるし、本当はかなりデレてますし、嫉妬や執着すごいんですが、受が鈍くてまったく気づかない。

このすれ違いが楽しいです。
受けは結構図太いので全然メソメソしない。
おかしな境遇にしても陥れられても割とナチュラルに受け入れてるというか。
自分ができる範囲で努力するし、なんかとにかく真っ直ぐというか、天然です。
単純に女々しいおバカちゃんではないですよ。

好きなエピソードを記載します。
※基本攻めはものすごく執着ですが表面上はツンとして受を奴隷扱いしているので、鈍い受は攻の気持ちに一切気づいてないし、受自身も攻に対してしばらく恋愛感情はないです。あるのは強烈な劣等感だけ。

・攻は、受を無理矢理自宅に囲い込みますが、そのお部屋は密かに受けの実家の自室を模した繊細なテイストの優美なデザインに整えています。
受けが快適に過ごせるようにと。
でも実はその受の実家の部屋…単に受の母親の趣味につき合わされてるだけで、受はやや辟易としていました。
ある日受に「この部屋いい趣味してるよな。自分はシンプルが好きだからこういうモチーフはちょっと。
冴木は自分の母親と気が合いそうだな!」と言われちゃう。
冴木は絶句
「え…じゃあ、あの実家の部屋は?趣味じゃない?」というふうに焦ります。
受は「母親の趣味でしかたなく」と。
攻「てっきり…(あなたがこういうものが好みだと思って、気に入って欲しくて)」と。
凹みます。
攻めドンマイ!!

・料理が苦手な受けに食事の準備をさせ、攻は新婚気分に浸る。
焦げた失敗作も残さず平らげるので鈍い受は心の中で「?よくこんなもの食べるな?」とつぶやきます。
攻めドンマイ!!
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