このレビューはネタバレを含みます▼
⚠ネタバレばかりなので未読の方は見ないでください。
まず、大正時代の設定が自分のどストライクで街の雰囲気とかその時代の文化とか楽しむことができました。とても風景が綺麗で細かなところまで描かれていて漫画だということを忘れていました笑
最初は伊月が可愛いくて買いました!とても美しくて可愛いです。芳野が伊月を大切にしたいという思いが尊くて、でもそれに気づけない伊月がもどかしくてハラハラしましたが、最後は2人幸せでよかったです。
とんでもないことに気づけば読んでいくうちに環に感情移入しまくってました笑(こういうキャラ好きな皆さんはそうなると思います笑)
伊月への愛情の向け方が分からなくて、暴力的で不器用だけど彼なりの優しさはまだ残っているんです…もうしんどすぎて幸せになってくれ!!!!ってかんじなんですよね。。。
結城も優しくて、、、優しいからこそ婚約した女性のことも悲しませたくないし幸せにしたい、でも環とも一緒にいたい…優しさって時には凶器になります
😔
この時代なら仕方がないことですが、読んでいて苦しくなりました。
中でも環と結城で子どもをつくろうとするシーンがとても印象的でした。(語彙力がなくて伝えられないのですが言葉では表せないしんどさです……)
2人は逢瀬を重ねてましたが、どういう終わり方になるかもうドキドキものでした、、エッもうページないじゃん⁉︎
最後の環の言葉がウワァッてなりました。
「私はお前の人生が大切だ」結城の家庭を壊したくないし、苦しんでほしくない。だからもう会わないって伝えた時、これ愛だな…って思いました。
環は独占することでしか愛を表現できていませんでしたが、相手の幸せを願う…そんな尊い愛を見つけたのだと思いました
それでも「なんどだって会いにくる」と返す結城…
そこでページは終わっていて、ウワァァアってしんどさが溢れてきました…
この後は読み手の想像に任せてあるとは思うのですが、相手の女性もめちゃくちゃ可哀想だし、これから本当の意味での幸せがあるのか?と考えれば微妙です。個人的にはメリバという感じです。誰一人傷つかない結末は難しいような気がします。
2巻だけなのに、物語の展開に抜けがなく読後の重量感が大きく大変満足です!買ってよかったです。