このレビューはネタバレを含みます▼
上下巻。
地元の名家 紅ノ原家の屋敷は〈棘の家〉と呼ばれ、車椅子の主人と妻芙蓉子(町一番の美しいホステス)と、彼女の連れ子DK絢(母親よりも更に美しい少年)が暮らし、何かと噂が絶えない中、主人が急逝し程なくして妻芙蓉子が失踪してしまう。息子絢の元に彼女の恋人らしき男(黒田)が訪ねて来て、二人で探り合いながら彼女の行方を探すも聞こえてくるのは〈男の運命を狂わす妖婦〉という芙蓉子の噂で…
〈上巻〉は次々と謎めいた伏線が散らばり
〈下巻〉は一転、怒涛の伏線回収が爽快の話でした!!
町で噂が立つ程の美しい母子は大変なのね!!魔性に当てられたのは噂好きな町の人じゃないかと思うわ。泣けなかった少年と黒田さんも互いの前だけは泣けて感情を出せて良かった◎描き下ろしが無かったらちょっと危険な香りを残した二人だったので、描き下ろしでかなり好転した印象。再読を重ねる程深みが出る話です。秋君編も良かった◎