このレビューはネタバレを含みます▼
環さん……ああ環さん…
上巻と下巻でこれほど心が掻き乱されるのは久しぶりです。
2CPのお話でした。
芳野と伊月のお話もだいぶ切なかったんですが、結城と環の関係もかなり切ない。
上巻では親子と表付ておいて芳野を抱く環に、少々苛立ってしまいましたが…
好きだった男が、女性と結婚したことで環の世界は閉ざされたようなもの。
そんな中で見つけたのが芳野だったんですね…
最後だと思って言っておく、私と出会ってくれてありがとう。という言葉から涙が止まりませんでした。
お互いが好きなのにどうして2人が一緒になれないのか、妻がいる、子供ができた、家庭を支えていかなければならない、ということを含めても私はこの2人が一緒になって幸せになってほしいと思ってしまいました。
一緒になれないのだとしても、2人の気持ちは一緒です…
切ないけれど、美しくて綺麗な作品でした。
迷ったら運命かと思って読んでみてください。