泥中の蓮
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泥中の蓮

ためこう

まさに泥中の蓮…

ネタバレ
2021年2月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ ガチ兄弟ものです。

紙で購入しているんですが、割引されているのを見て買ってしまいました(笑)

歪んだ一途な愛がとても好きです。

もちろん溺愛ハッピーエンドも好きなんですが…


泥中の蓮の意味は、汚れた環境の中でも染まらず清く正しく生きるさまの例えとされています。

両親が他界し弟と兄の2人で生活するために兄は体を売っている、いわゆる売り専でダメな兄。

秋生はそんな兄に嫌悪感を抱くわけでもなく…

兄ちゃんが誰と何回やろうが、開発されようが苦じゃない。
むしろもっとやればいい。
もっとぐちゃぐちゃになって誰も近づかなるくらいに。
どんな善人だって手を差し伸べなくなるくらいに。
そうしたら俺が

俺だけが平気で兄ちゃんに触れる。
兄ちゃんも俺しか見なくなる。
ずっと2人きりで、ずっと俺だけの、俺だけの兄ちゃんだったはずなのに。

とても歪んでいるけど、その歪みつつも一途な愛がいい。

途中でDTを女と卒業していたり、兄がモブとえっちしているシーンが数回あるので、地雷な方もいるかもしれません。

弟も兄も歪んでいて、依存していて、綺麗です。

血の繋がった兄弟だけど、2人が幸せならいいんじゃないかと思います。

秋生が幸せそうな顔で花を買っているシーンを見て、嬉しかったです。

兄ちゃんが1番狂っているのもとてもよかった。

泥中の蓮、沼でした。

一度はまってしまえば抜け出せない泥の沼。
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