このレビューはネタバレを含みます▼
一途な北斗(受)とテニス太郎のコウ(攻)のお話。
恋人である北斗すら顧みない(ように見える)テニスに必死なコウに迷いながらもついていく北斗がいじらしい。
自分勝手の様なコウではあるが結局、男なのだ。なりふり構わず上に上に向かっていく、本能。そうしながらも北斗への所有欲もあり、時々北斗に戻る。すっごいオスだ。演歌か。
そのコウに感情的に振り回されながら結局コウへの気持ちを押さえられない北斗の心の葛藤。演歌だ。
えらく地味な話なので、好き嫌いが分かれるかもしれない。
読み放題で拝見したが、この作者さんは他作品も地味なストーリーが多い。作品を盛り上げやすい大波をサックリと済ませ、他のさざなみ部分を繊細に感情的に表現する。才能だと思う。