アキの設定に?な点があって





2021年2月18日
『誓って、誤算』が良かったので、そのスピンオフということで読みました。前作でアキがヤリチ◯の最低人間ってことは分かっていたのですが、本作ではそのヤ◯チンは発揮されず、かと言って特に何か魅力があるという訳でもないので、ミカが追いかけてくるほどの人物なのかは伝わってこなかったです。まあ、でも旅先での出会いは特別だしね。ただ、人間関係に疲れていたり、大学を休学していたり、ヘルシンキでうっかり泣くほど面倒な何かが日本に待っていたりというアキの背景が宙に浮いたまま終わってしまい、消化不良ぎみです。ミカからしたら、ミステリアスというか、好奇心をくすぐられる結果になったのかもしれないけど、こういう中途半端な設定で置いてきぼりにされるのは嫌いです。アキが自分から動くことはなく、ミカや九条くんが物語を動かしてくれて、イージーモードのままダーリンまで見つかって、なんだかなあと思いました。舞台設定は悪くなく、絵も綺麗だし、主人公にもうちょい具体的な魅力があれば良かったのに残念。

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