このレビューはネタバレを含みます▼
中村颯希先生らしい、見た目繊細儚げな超美少女ヒロイン(超病弱)だけど精神鋼(メンタルはがね)の玲琳です。魂だけ身体を入れ替えられて、罪に問われたり、いじめ的逆境に立たされても、超スポ魂熱血根性で逆に身体の替わった人生を楽しみ過ぎているところに、本来ならもっと悲愴感ただよってもよいはずなのに、全てが笑いに変えられてます。ただそれはいつ死んでもおかしくない病弱な玲琳が常に死と向かい合って育んだ鋼の精神(健康に憧れていた)だから何でも楽しめるのかな、とも思います。普通の精神なら、慧月の環境は本人の性格の悪さがより環境を悪くしたのもありますが、玲琳を恨む気持ちも分かる気がします。見ただけではお互いの考えていることは分からないですよね。個人的には慧月も幸せになってほしいです。読んでいると自分の周りの環境は受け取り方によって幸にも不幸にもなるんだと考えさせられます。中村颯希先生作品がお好きな方は買って損無し。ご存知でない方も笑って読める(スカッとする)と思います。恋愛要素は微々~(これからが期待?程度)なので、そちら方面を過度に期待する方はオススメしません。皆の願いを叶えたほうき星の存在や、真の悪役は?とても次巻が気になる終わりです。絹秀様の根性が良いです。
イラストも美しいです。