このレビューはネタバレを含みます▼
記憶喪失のお話は、どう記憶が戻るのか楽しみながら読んでいて、当たりハズレが激しい題材なのですが、凄く良かったです。1番良かったです。
1度目はハラハラしながら読みましたが、2度目以降は多郎に感情移入してしまって、涙が止まりませんでした。生きているだけでも、幸せなことだけれど、沢山抱きしめてくれていた2年間が全て抜け落ちるなんて。ツラいに決まっているのにそれを出さなくて。本当に泣ける。あえてこのラストにしたのもすごく良かったです。多郎を好きな気持ちは細胞レベルなんだなと思いました。たぁくんも凄く良い男だ。これからの2人の人生は記憶の抜け落ちた2年よりもたっぷりある。沢山幸せな思い出を作ってね。