研究者 来海創明の偏愛
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研究者 来海創明の偏愛

もりすず

偏愛より純愛

ネタバレ
2021年2月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ スゴいです、もりすず先生。初コミックスだそうですが、感動です。年と共に涙もろくなったとはいえ、関係なくうるうるしましたねぇ。キャラやストーリーの設定、展開、オメガバースの構築、絵柄、どれをとっても完成度が高いと思います。色々な要素がてんこ盛りです。帯やタイトルからは、理想のΩを研究対象にエッチな観察記録が繰り広げられるのかなぁ、と軽く考えていたんです。いい意味で予想を裏切られ、脱帽です。帯の宣伝文句に惑わされないで欲しいですねぇ。変態でもないし、マッドサイエンスでもない純愛です。
研究者創明の真の目的が、切なくて、だけど揺るがない愛。失いかけた愛しい人を取り戻す為に、心血を注いだ15年の歳月。その成果が果たせようと、果たせなくとも心はひとつしかない気がします。創明が手を尽くし、目覚めたオメガは…首の咬み痕は…
目覚めた凪は、自分の素性も創明の事も知らない。記憶がないのも無理がない。けれど、創明から香る匂いが懐かしいのは…
もぉ、想像を越えたロマンチックなオメガバースにキュンキュンします。深いけれど、決して重くなく、キャラが魅力的で可愛いし、クスッと笑えるワンクッションもいい。二人を知る創明の兄夫婦も優しくて、記憶のない凪のサポートもいいアシストです。過去に関係なく、凪が創明に恋をするのも自然です。明かされた真実に涙、涙。大きくて深い愛に感動するばかりです。また、あなたに恋をした。もう一度、あなたと恋をしよう。
研究ではないセッ♡スは二人にとって、これ以上ない幸せですねぇ。あぁ、二人の赤ちゃん見たい。
もぉ、ほんとに素晴らしく素敵なラブストーリーですよ。次の作品にかなりの期待しちゃいます!
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