泣きながら眠る夜には
」のレビュー

泣きながら眠る夜には

キャロライン・アンダーソン/松葉博

見てるこっちが疲れる夫婦

ネタバレ
2021年2月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 期間限定読み放題。
社長を務めるヒーローとその秘書も務めるヒロイン夫婦が仕事と家庭のあり方で対立して別れ、再会後に子育てを通して家庭と仕事の両立のバランスを考え直し夫婦として家庭を再生していくお話。
読み終わってまず思ったのは見てて疲れるカップルだった。
当人同士は一年中仕事仕事、でも夜はガッツリHな日々をこなせる体力自慢で、ヒロインは双子の育児をベビーシッターも雇わず一人でこなす超人。授乳はミルクも使わず二人分バッチリ出る。一人相手にしてる時はもう一方は大人しくしてるとか、特定のイベント時以外は一切迷惑をかけない都合のいい子供たち。ヒーローと同じく仕事三昧だったヒロインがいきなり双子の母になってこんなうまくやっていけるもの? 妊娠しにくいのにいきなり双子ができるのも含めて、育児関係がファンタジー。親子が寝る時、別室なのはいかにも自主性重視なお国柄って感じではあるが。子育てに関してはヒロイン側の両親の話が皆無なのも気になった。親と縁遠いならそんなヒロインが子育てうまいのは益々変な感じがするのだが、特にフォローエピソードはなかった。
ヒロインがヒーローに仕事を減らして欲しかった本当の理由は早めに判明するが、それなら最初からそう言えばいいのにとシラけた。しかも毎晩Hする暇あったなら、家で話せよ。出社して話すことか? 話聞いてくれないとHしないとでも言えばいいのに、ヒロインも性欲優先だったわけかと冷める。
ヒーローもヒロインのために働いてるっていうなら、まずヒロインの話を聞け。こいつらこれでよく結婚できたな。身体の相性が良ければ結婚に伴う諸問題は関係なしなのか。
ヒーローも子供が欲しくない理由が判明すると、そんな過去がある割に、無事出産済み動画に繊細ぶる感性がついていけなかった。Hしてたら子供ができるという当然の結果を経験として知っているのに、毎日Hしまくれた神経は充分図太いと思うのだが。それとも性欲の前には恐怖心も疲労も関係ないのか。
まあ、最後揉めながらもお互いに反省ポイントを見つけられて納得しあえたようだし、良かったんじゃないかな。とりあえずこれからは隠し事はせず、Hより話し合いを優先する夫婦になってくれ。
絵はこの話にはあってたと思う。授乳シーンは首座ってないなら、二人同時は流石にどうかと思うが。支える腕力含めて無理がある。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!