さよならガラスの恋心
」のレビュー

さよならガラスの恋心

伊勢原ささら/麻々原絵里依

立ち直る過程が微妙

ネタバレ
2021年2月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ トラウマ持ちの登場人物ならよく見かけますが、夏季は病名がきちんとつくような本当に心を病んでいる人だったので、その点は新鮮でした。前半にかけて、夏季の心が壊れてしまう過去とか、出来事を丁寧に丁寧に描いていたからこそ、心の傷を乗り越える心の過程を大事にして欲しかったのが一番の感想です。後半にかけて突然夏季が強くなって、問題が解決した感じがしました。その程度で立ち直るなら、ここまで病んでる設定にしなければもっとすっきり温かい気持ちで読めたのに...。病んでる主人公が苦手、病から立ち直る過程に現実味を求めてしまう方にはおすすめしません。
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