108回殺された悪役令嬢
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108回殺された悪役令嬢

なまくら/鍋島テツヒロ

悪役令嬢の枠を越えた魔王に狙われた主人公

ネタバレ
2021年2月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●題名で騙されましたが、よくある乙女ゲームの悪役令嬢の世界ではありません。ガチガチに戦闘と死亡が描かれ、108回殺された記憶を持った赤子が主人公のオドロオドロしい戦乱の世界です。
●主人公と乳母以外は肉親はじめチート能力で溢れた中でひたすら命の危機に見舞われ続ける悪役令嬢(baby編)ですが、悪役令嬢と自称しているのが小国で女王になった主人公が大国と対抗する為に富国強兵を無理に推進した結果で革命派に命を絶たれる運命にあるからという、何とも微妙な理由。悪役令嬢を自認している主人公が、ヒロインと考えている同日同時刻に生を受けた少女は悪魔か魔王かという程に邪悪という設定。更には主人公の処女を狙う上に命を108回も弄び、主人公をドン底に落とす為に彼女のあらゆる肉親や友人、知り合いを皆殺しにする事を楽しむというヤバい性癖。胸が悪くなる程にイカれているのに、主人公の周りのチート能力を超える無敵さで、この魔王を倒せる勇者っているのか?レベルです。取り敢えず主人公の109回目?のループ人生において、初めて過去の人生のを断片的な記憶を持ったまま生まれて、死ぬ運命だった母親の命が助かったという現状ですが、全く明るい未来が見えないのが面白い。生まれてから怒涛の命の危機連発で、これからどうやって109回目を乗り越えられるのか、想像もつかないので楽しみです。
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