このレビューはネタバレを含みます▼
読み放題で3巻まで。
絵が気になったので読んでみたが、年の差幼馴染なヒロインとヒーローが、同じ学校の生徒と先生として二人きりの同居生活を送ることになるというベタなネタを、かなりベタベタな展開で描いたお話。
今のところ特にひねったところはないので、昔見たようなネタを好みの絵柄で見たい層か、そういうのは知らないという初見の方は無難に楽しめるかと。
同居ネタで微エロ展開でも売っていきたいっぽいが、少女マンガ分類だからまず一線は越えないんだろうし、越えても最終巻で朝チュン程度かと思う。
しかし、同居ネタはよくあるけど、これヒロイン母とヒーローが軽すぎるなあ。同居に関して学校の許可を取ってないなら、発覚した時ヒーローかヒロインどっちか転校決定案件だと思うのだが。なのに安易に同居を引き受けたヒーローの考えが読めない。
絵はそこそこ整ってるけど、カラーである必要性があるのかは私には疑問。26ページフルカラーで220円は電子配信単話としてはリーズナブルな方かと思うが、少女マンガとして売るなら、カラーをやめて110円くらいで売ったほうが良さげ。
大手出版社の少女マンガと比べたときに、話の密度で明らかに負けてるから、絵が好きかカラーなことしか利点がないのに価格はよその倍では継続買いしにくそう。
このあと思いがけない展開とかくればいいけど、ここまでがベタすぎてそこまで続きが気にならないのがなあ。原作者、漫画家、編集者と三人は人が関わってる作品で、この作家ならではなオリジナリティがここまで薄いのは流石にどうなんだろう。王道展開も作家ならではの台詞回しだったり、キャラの魅せ方だったり、お約束をあえてはずした展開だったりが加わってこそ輝くと思うのだが。新しいレーベルみたいだし、もうちょっと頑張れ。