オネエ上司のくちゅくちゅペット契約
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オネエ上司のくちゅくちゅペット契約

乙子

癖のある表紙だが、3巻までは読んでみて

ネタバレ
2021年2月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み放題で11巻まで。
世界にも認められるファッションデザイナーのヒーローに学生時代から憧れて、その事務所にパタンナーとして入所したヒロイン。ある日、いつも強気で傍若無人なヒーローが屋上で泣いているのを目撃してしまう。その時落としていったチョーカーを届けようとヒーローの部屋を訪れ、「ヒーローの力になりたい」と口にしたことから、口先だけの言葉だと思って怒ったヒーローに、死んだ猫の首輪代わりだったチョーカーをつけられ、身代わりにペットになるように強制される。
その後、ヒーローはヒロインを虐めてやろうとする中で、ヒロインの本心を知り、更にHの相性が良かったことですっかりはまり込み、ヒロインに対して無自覚にだが執着を強めていく。ヒロインもまた二人っきりの時はヒーローの言動に特別感を覚えるが、ヒーローの持つ名声に触れるたびに自分との立場の差を突きつけられて身の置き場に苦しむのだった。
表紙絵が赤系に加えて妙に耽美系のキャラというクセありまくりの絵で、ちょっと読むのを躊躇するかもしれないが、中身はもう少し普通。ただヒーローのキャラデザは吸血鬼イメージもあるのか、白髪牙あり微妙にオジサン顔とやっぱりクセがあるので読む人は選ぶかも。
最初は特にヒーローの勝手さがひどいので、ヒロインが可哀想にもなってくるが、3巻まで読むとヒーローに可愛げが出てくるので、そこまで読んで絵も話も受け付けないようなら撤退をオススメする。
とりあえず、作者の持ち味の一つだと思うHシーンのヒーローの描写は相変わらず上手くて、巻数が進むほどキュン度がアップ。自身の恋心に鈍感でヒロインを試すようなことばかりする(といってもヒロインに好きと言わせたいとか、もっと自分に執着させたいとイジワルする程度だが)身勝手な男なんだが、ヒロインにハマり込んでるのはガンガン伝わってくるので許せてしまう。
今作はヒロインも普通に可愛い系で、ただ流されるだけでなく頑張る場面もあったりでよい感じなのだが、これでヒーローがオジサン顔でなければ、なおよかったのに。ヒロインが初めて知った時の写真絵は普通に格好いいのになあ。十年経たずぐらいだろうになんであんな老け顔になるのか。そことタイトルのオネエ設定が大して活きてないのだけが残念ポイント。
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