悪役令嬢なので喜んで仕返しいたします
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悪役令嬢なので喜んで仕返しいたします

ザネリ/藍里まめ

なんでもかんでも悪役令嬢。

ネタバレ
2021年2月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 悪役令嬢物を描けば売れるから何だろうけど、幼少期に心優しかったオリビアが(王子視点)面影が無くなっているそうだが、3話読んでも、悪役令嬢っぷりが無く…。
まあ、王妃と王女に虐められながらも耐えて…は無いね。やり返してる時点で神経は図太いのだろうけど…………なんというか、悪役令嬢ではないんだよね。
あとは野心家の父公爵の言い付けによって王宮で給仕とのことだけど…公女が?って気もするし、まあ、無くはないけど、花嫁修業では無くて、あからさまな従僕に公女が??とこれまた疑問符。

更に言うなら、公爵夫人である母親が辺境伯領を統治してるらしいけど、、、
悪役令嬢とか、公爵夫人とか、辺境伯とか単語を並べ立てれば良いって問題じゃない気がする。

公爵に嫁いだ人間が実家の辺境伯の管理もしてるってだけで権力に偏りがあるけど、その娘である公女が王女の召使いになるにはあまりにも身分不相応というか、、、世界観に入り込めない。

もっと単純にシンデレラストーリーの仕返し版にしたら楽しめたかもしれないだけに残念。

絵は上手だと思う。
上手だと思うけど、設定が悪い。
王女の虐めが茶飯事化してる割には簡単に脚に引っかかるのもアホらしいし、詰めが甘いというか、、、ね?

陰惨にするならするで、もっとあからさまにして憎しみの炎に燃ゆる令嬢に仕立て上げた上で王子に幼き頃の純粋さを見つけ出してもらう話の方がしっくりくる気がする。

勿体ない作品。
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