帝國の華嫁 英雄皇帝は政略結婚の姫君を溺愛する
」のレビュー

帝國の華嫁 英雄皇帝は政略結婚の姫君を溺愛する

上主沙夜/すがはらりゅう

出会いが雑すぎる。

ネタバレ
2021年2月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインは、山で迷っていたところを、襲われた傷による大出血でヘロヘロなヒーローが賊に殺されそうになってる場面に遭遇。
そこを助けるのだけれど、、、、
1人で山歩きしていた少女が、深い傷で意識を失った大の男をどうやって治療したんだろう?だって山の中で大出血の治療できないよね?放置もしていないでしょう、助けた設定なのだから。
2人の最初の出会いのシーンは、ヒーローがヒロインの顔を一瞬だけ見て意識を失って終わってる。ヒロインの唇を覚えているだけ。
治療・介抱シーンは一切無し。
ヒロインがなんらかの方法で人家まで運び、ヒーローの意識が混濁してる時に、ヒロインが介抱してるのをおぼろげながらも見た、、、とかならまだ分かる。
ヒロインが去った後にそこでヒロインの身元だってヒントくらい聞けるのに、ヒーローは何年も自分を助けた人を探してたし。…ふーん?お疲れ様。


次に会ったのは数年後。
ヒロインはヒーローの顔を覚えていない笑。無い無い笑。顔を見ずに助けたの?
ヒーローは何かのシンパシーを感じるのだけれど。

ヒロインよ。君が後宮で初めて謁見した時にヒーローの珍しい瞳の色にビックリしてたよね?
ヒーローの特徴的な瞳の色を見ていないの?
ヒーローがヒロインの唇を覚えているという事は、至近距離でお互い顔を見たはず。
ヒロインは『あの時助けた人は今は?』って忘れられずにいるってのに。

…顔を覚えてないって無理筋。

返す返す、治療するエピソード欲しかったよね。

出会いが大雑把すぎるからヒーローがあっさり「命の恩人!」とヒロインに恋する事に説得力が無い。
ヒロインも、2〜3度短い時間に会話しただけでトラウマ打ち明けたと思ったらいきなり「愛してます」。

…はあ?

本当なら盛り上がるシーンなんだろうけど、雑な展開に引いた。
(あくまで個人の感想です)
大事なとこを丁寧に描かず、中華のウンチクとエッチシーンばかり。
(後半、ちょっと政治的な展開にはなりますが)

まあ、そう言ったレーベルだと割り切って読むにはいいんじゃないですか?

初手がそんな感じで2人の関係に浅さしか感じなくて、最後までノリきれず読了しました。。。。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!