このレビューはネタバレを含みます▼
人型となった石神様が人の願いを叶える旅をするお話。
表紙も中身も細やかな絵が美しく、思わず見惚れちゃいました。
独特な世界観と詩的な話運びが印象的で、悲劇をベースとしつつも優しいストーリーに仕上がっています。
カラスが代替わりしながらも露華と共に在ろうとするのがとても愛しい。
大団円で良かったね!となるようなお話ではないですが、納得のいくラストで、読後に心地良い余韻を残してくれる作品でした。
1冊で綺麗にまとめており読みやすかったですが、あき先生の作風が合うか合わないかでかなり評価が分かれそうな気はしますね。
物語の余白も楽しめる方におすすめです。