寮生諸君!
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寮生諸君!

久我有加/麻々原絵里依

ベースボールを通して青春を謳歌する

ネタバレ
2021年3月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 明治時代、ベースボールを通して青春を謳歌する男子高校生達の爽やかな姿が実に眩しい作品です。
主人公は、元華族で欧米帰りのスパダリ系攻め(朝妻)と元士族で武道に秀でた美人受け(庄野)。寮で同室となったことから割と早い段階で双方意識するのですが、ベースボールにかける熱意や仲間に対する想いも丁寧に描かれていて、そこに好感が持てました。しかも、決して少なくない登場人物達も各々背景や描写がしっかりしているので、ストーリーに深みが出てくるし個性豊かで面白い。だって、まさかの丸岡があんな審美眼の持ち主なんて思わなかったし!最後の最後まで目が離せませんでした、作家さんの目の付け所に脱帽です。
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