お約束のネバーランド
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お約束のネバーランド

宮崎周平/白井カイウ/出水ぽすか

何回見ても笑ってしまう「お約束」

ネタバレ
2021年3月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『約束のネバーランド』はスリルいっぱいの脱出劇で世界観は同じ…はずなのに、とてつもない爆笑劇に仕上がっていて何回でも楽しめます。
エマが好きすぎるサイコなノーマンに、空回り気味でちょっと可哀想なレイ、子供たちの名前も覚えず孤児院の秘密すら隠す気のないママに、お笑いに情熱を注ぐクローネなど、キャラクター達は本家よりもツッコミどころが多くなっています。
それに対してこちらのエマはツッコミ役なだけで、正義感が強く「いい子」な部分がいい感じで薄くなっているので、「本家の方もこういう一面があるのでは?」と思いました。
原作よりもっと自由に遊んだ世界観かと思いきや、流れは原作に忠実で、たまに原作そのままの場面も出てきます。ただ前後の流れで面白いギャグに仕上がっているので、原作でハラハラドキドキした場面がこちらでは抱腹絶倒のギャグになっています。
いろいろ面白い場面はあるのですが、私のイチオシはエマがスパイの存在を知り、他の子供たちを疑うところ。周りの子供たちの顔を見ただけで、嫌なことが吹っ飛ぶぐらいのインパクトです。あとはママがアラサーならではの心の叫びをする場面。今までアホだと思っていたママが愛しくなった瞬間でした。
エヴァとノマーンとJ(ジェイ)の脱出劇がどんな結末を迎えるのか、ドキドキしながら読みました。
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