酔いどれ恋をせず
」のレビュー

酔いどれ恋をせず

橋本あおい

竜頭蛇尾な作品でガッッッカリ!

ネタバレ
2021年3月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一巻はスッゴい良かったです、美味しそうな料理とお酒、えっちに積極的でちょいSっぽいヘテロ攻めに喘がされまくるゲイ受けの付き合ってないけど良い距離感でエロエロでニヤニヤしました。サブキャラの人たちも気の良い人たちで好きです。が、1巻のラストで受けのトラウマの原因である元親友が出て、2巻でどうなるかとワクワクしたのですが・・・なんなんでしょう、主役達のすれ違いを書きたかったのでしょうけど、あまりにも受けが15年前のトラウマに固執しすぎて一巻でニヤニヤ出来た距離感が一気に霧散してしまいます。過去に固執するあまり美人で有能でえっちさも魅力的な受けが幼稚というかメンヘラっぽいというか・・・15年前でも辛いトラウマはトラウマで良いんですよ?でも恋物語なんですからトラウマを抱えながら前に進んでほしいんですよ!素敵な攻めに理解ある長年の親友達もいて偏見の無い爺さんもいて!なんで殻に閉じ籠る?攻めも受けと距離を取る態度が悪い意味で頑固にしか見えなくなり、ぎこちなく魅力が消失した二人にええー・・・と読みながら気持ちが萎む。すれ違い書きたさでキャラも展開もビミョーになりすぎ!そんな中で攻めの父親との確執も絡めるのですから、消化試合的に決着するので確執かっるいな・・・とゲンナリ。受けのトラウマと父親との確執が上手く噛み合ってないんでちっとも盛り上がらないし、楽しくない。周囲の人たちがほんとーに気持ちの良い人たちで、彼女達彼等達がいなかったら投げていたね、作者はこの人たちに二人の描写を甘えすぎ・・・最後らへんまですれ違ってて疲れる・・・きっと長編は向いてないんですね、この人。通常は過去のトラウマや確執も絡めて仲が進展するだろうに、距離が開きっぱなしで一巻の盛り上がりは何だったんだ・・・と虚無。元親友との決着も良い話風にするなら(私的に親友は本心がどうであれ虫が良すぎて好きじゃない)あんな引っ張らないでサッサとトラウマを解決して攻めの父親との確執に二人で向き合ってほしかったなぁ。あれもこれもと手を広げた割には展開がマズすぎ・・・エロも最後だけで消化不良。書き下ろしにエロはあるけどオマケレベルだしなぁ。二巻だけなら☆1だけど一巻は良かったのでギリギリ☆3です。長編にするならキッチリ編集が手綱を握るべき作者だと思う。一巻だけは、ほんとーに良かったのが勿体ない・・・一巻のノリで展開してほしかったなぁ・・・
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