棺にさよならの花束を(分冊版)
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棺にさよならの花束を(分冊版)

rosca

生きるという事。生を終えるという事。

2021年3月9日
インパクトのあるタイトルに興味がわきました。
葬儀で涙を流す心優しい葬儀屋さんと、生前葬を希望する自死志願者の出会い。もう、この設定だけで難しいテーマに取り組まれたなと思います。死を恐れず、あっけらかんと希望を口にする明星さん。見た目はチャラそうだけど、若いなりに死生観を持っています。そう死生観がテーマで、なかなか重いはずなんですが、今のところキャラの明るさでカバーされています。明星さんの言い分は、理解出来ないわけではないけれど、死に急がなくてもいいと思うのです。人はいつ死ぬかわからない。やり残した事がないように、未練がないようにやりたい事を成し遂げて生を終える。うーん、それはわかるけど、まだまだ若いし、これからいくらでも楽しい事が起きるはず。生きる事に飽きたという言い分は、理解し難いです。生きたくても、病気で若くして人生終える人がいっぱいいます。死に逝く人の無念を考えたなら、生きる事が出来る人は精一杯生きるべきなんです。月並みな言葉ですが、やはり命を大切にして欲しい。まだ、序盤。これから、どのように展開するのか目が離せません。BLジャンルなんで、さらに興味深いですが、想像がつきにくいなぁ…
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