新装版 あちらこちらぼくら【電子限定描き下ろし付き】
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新装版 あちらこちらぼくら【電子限定描き下ろし付き】

たなと

タイトルも内容も最高でした

ネタバレ
2021年3月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 600ページにわたる、大きなトラブルも起こらず激しい感情の爆発もない作品。それでも引き込まれる…と言うかキャラクターの作り込みがすごいので本当に身近にいる人みたいな気がして、彼らの同級生であるかのような感覚になりながら読んでいました。
タイトルの意味が最初は全然わからなかったけど、読み終わってようやくわかった。ヤンキーぽい人達は「あちら」、陰キャな自分達は「こちら」と壁を作っていた主人公が、真嶋やその友人たちと個人対個人として関わることで自分と地続きの人間なのだと思えるようになって、「ぼくら」=あちらとこちらで分断されていない関係だと感じられるようになったということなんですね…成長したね…。なんて素敵なタイトルなんだ…。引き続き見守りたい二人です。
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