パーフェクトワールド
」のレビュー

パーフェクトワールド

有賀リエ

長沢だけ嫌い。ほかはとてもよかった

ネタバレ
2021年3月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 長沢は最低だったと思う。3巻あたりからの展開は本当に辛い。長沢が主人公を嫉妬心から傷つけ、鮎川との仲を裂くのマジで胸糞でした。主人公、鮎川、是枝がこじれたのは長沢のせいでは?いい人ほどこういうクズ女に好き放題される展開は辛すぎてこのへんで読むのを休んでいたけど最終巻が出たのでようやく全巻読みました。長沢が嫉妬心から主人公に言った言葉でこじれまくったしっぺ返しを8巻で食らうザマア展開にはスカッとしました。この展開は本当に上手いと思いました。長沢はまた誰かを好きになったら周囲を不幸にしそうなんで近寄りたくないタイプ。正直鮎川はこんな女のために涙流さなくていいと思う。弱ってる人につけ込んで自分の思い通りに事を動かそうとできるのは恋したから変わってしまった程度ではないと思います。根本が性悪なんだと思いました。長沢は最後まで自分本位で自分のことしか考えてないモノローグだったし。長沢と同じような立場だった是枝は本当にいいキャラでした。主人公と別れるとこは泣けました。ずっと主人公は鮎川とくっついてほしかったけど是枝でも良かったんじゃないかと思い直すほどいい男な別れ方だった。別れ方にその人の本質って出ると思います。物語全体としては鮎川を通していろんな事を考えさせられました。読んでよかった物語でした。先生連載お疲れさまでした。
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