このレビューはネタバレを含みます▼
初めての作家さんでした。一冊丸ごと表題作のみ、220ページ。医療モノで文字の多いところもありますが、基本さらっと読めます。とてもえっちでした。
王道の変人研究者×真面目系助手ストーリーかと思いきや、ほかでは見ないような独自の世界観がクセになりました。
たとえば医療系にありがちな媚薬ではなく、電子薬という独自の設定が無理なく物語に溶けこんでいるあたりが特筆できます。
また、サイケデリックな見た目の攻めにだんだん人間らしい「情緒...！」が出てくるあたりも良かったです.................が、個人的にはとにかく受けが良い！
ただのイイコじゃなくて計算高い一面があったり、立場が上である攻めに言い返したり、えろには従順だったりで襲い受けとしての魅力がありました。トロ顔たまらん。
あとは周りの登場人物もみんなキャラが立っていて、それぞれの価値観がきちんと見えてくるのも良かった。
ただ一つ物足りなかったのは元カレの存在。顔が良いしもっとズルくなればいくらでも受けを取り戻せたと思うのに普通に良い人で終わってしまったので若干残念でした。他にも主席がいるし元カレを含めたスピンオフがあれば是非読みたいです。
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