愛傷コレクション
」のレビュー

愛傷コレクション

葵居ゆゆ/yoco

濃い味

ネタバレ
2021年4月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 濃いストーリーでした。色々と笑。


十有をメタメタに甘やかす花賀屋。甘やかし方がディープです。(終盤は変態性がチラホラ)
今までの環境のせいでそれがどういった感情からの行為なのか分からない十有。心の傷が深くて、自分が愛されるなんて思いもしないのが切ない。

本当は愛されたい十有、愛した人は徹底的に閉じ込めたい花賀屋、そんな2人の濃い時間。
作者さんが後書きで「執着と依存」とおっしゃってましたが、まさにそんなストーリーです。


他の方のレヴューにあるように、十有が壊れる直接の原因を作った継父がそのままなのはスッキリしないところではありますが。



yoco さんのカバーイラストはいつもアートのようで(いやイラストというジャンルだってアートですけどね)、花賀屋の指先の表現ひとつで彼の内面を暗示しているようで見惚れます。
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