このレビューはネタバレを含みます▼
とりあえず3巻まで。
絵がきれいでテンポも良く、続きの気になる構成でした。
他の方と同様、よくある設定かと思いきや、プロ結婚師によるSFチックなお話でした。
こういう制度がユートピアなのかディストピアなのか、人によって見解は分かれるんでしょうね。
主人公がれっきとした公務員であることから、私はちょっとディストピア気味だと思いました。
日本における未婚率増加や少子化は確かに問題ですが、たとえ気持ちの動きの操作だけとはいえ、それを国が統制しようとするのは違うのではないか、と。
そういう意味でも3巻の展開は素晴らしかったと思います。
とはいえ、世間的には「こういう制度があればいいのに」という声がそこそこ見られ、日本人の管理・統制慣れを感じました。
そりゃ、夫婦別姓とかシングル家庭とか認められない人が未だに大手を振るうわけだ、と。
主人公が結婚に否定的でありながら、公務員として制度上の結婚を受け入れている所は、如何にも『普通の人』だなと思います。
それだけ日本の戸籍システムや結婚制度が整っている、ということでもあるんでしょうけれど。
私も、1巻の人と再び(三度)出会って、恋愛に発展した上で添い遂げてほしいと思いました。
下心あるのにそれを出さずにあんな言葉を掛けてくれる人、そうそういないと思います。
あと、多分、偽婚員(?)って何人かいて、その中には男性もいるんでしょうから、そちらバージョンも見てみたいです。