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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 真綿の檻【マイクロ】

    尾崎衣良

    去年を思い出す
    ネタバレ
    2022年7月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 去年、過干渉だった母が亡くなった。
    うちの母も、週末は家に居ないで遊び回る父と、商売をしている義父と、近隣に住まう小姑に挟まれ、6人家族の面倒を見ていた。
    私は榛花のように有能な人間ではないし、家のことは「邪魔」と言われ、手伝わせてすらもらえなかったが、やはり親のレールの上で生きてきた。
    母の入院中は、私が病院との行き来をし、私が行けない時は私の息子がその役を担ってくれた。
    兄と弟は仕事を理由に連絡すらして来ず、弟に至っては金の心配と母が亡くなる恐怖で泣いて過ごしていた。
    葬儀の段になって、私があれこれうごいていたら、急に弟が私にキレてしゃしゃり出て仕切り始めた。
    兄は母宛ての手紙を用意し、棺に入れていた。
    コロナ禍で家族葬だったので、親族や友人知人への連絡や、保険の切り替え、父や病院との必要なことの連絡、相続するものはないが遺産手続き等は全て私がやった。
    その間、弟は私を罵倒し、形見分けの心配をしていた。
    母は榛花の母ほど『何もない』人ではなく、美人で華があり、趣味と友人に囲まれ、無尽蔵の体力で100歳過ぎても生きると言われている人だった。
    父は文化的な遊び人だったが、年を重ねてからは家のこともやるようになっていたから、榛花の父ほどは不安がない。
    それでも、家の一切をやっていた母が亡くなり、気落ちする父は心配だし、お墓のことや親戚付き合いのことは発生する。
    父の要望と兄と弟のスルーにより、必然的に私がその役を担うことになった。実家の墓についても、嫁いだ私や夫が行う。
    そういった我が家の面倒の全てを、私のために承諾してくれている夫には感謝しかない。母の生前は、うちの夫も私の実家から『愚鈍で無能』扱いをされていた気がする。
    実感として、親はどうとでもなるが、兄弟は駄目だな、と思う。このまま縁が切れてくれればいいのに、とも(特に弟)。
  • 限定偽婚~1年間の夫婦~【マイクロ】

    三浦えりか

    広告で気になり、購入しました。
    ネタバレ
    2021年4月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とりあえず3巻まで。
    絵がきれいでテンポも良く、続きの気になる構成でした。

    他の方と同様、よくある設定かと思いきや、プロ結婚師によるSFチックなお話でした。
    こういう制度がユートピアなのかディストピアなのか、人によって見解は分かれるんでしょうね。
    主人公がれっきとした公務員であることから、私はちょっとディストピア気味だと思いました。
    日本における未婚率増加や少子化は確かに問題ですが、たとえ気持ちの動きの操作だけとはいえ、それを国が統制しようとするのは違うのではないか、と。
    そういう意味でも3巻の展開は素晴らしかったと思います。
    とはいえ、世間的には「こういう制度があればいいのに」という声がそこそこ見られ、日本人の管理・統制慣れを感じました。
    そりゃ、夫婦別姓とかシングル家庭とか認められない人が未だに大手を振るうわけだ、と。

    主人公が結婚に否定的でありながら、公務員として制度上の結婚を受け入れている所は、如何にも『普通の人』だなと思います。
    それだけ日本の戸籍システムや結婚制度が整っている、ということでもあるんでしょうけれど。
    私も、1巻の人と再び(三度)出会って、恋愛に発展した上で添い遂げてほしいと思いました。
    下心あるのにそれを出さずにあんな言葉を掛けてくれる人、そうそういないと思います。

    あと、多分、偽婚員(?)って何人かいて、その中には男性もいるんでしょうから、そちらバージョンも見てみたいです。
  • 1億円のシジュウブス

    浅川ナオ

    展開に期待
    2020年6月14日
    タイトルが酷過ぎるけど、如何にも日本らしいタイトルでもある。
    40歳独身女性が世間からどう思われていて、何を考え始めるか、という点ではリアルでもある気がする。
    ただ、主人公、言われる程ブサイクか? 本人による自分の容姿に対する分析が冷静な部分はまだ救いがある。そう、彼女は『そういう個性』の容姿であって、美醜の括りで語るのは違うと思うんだよ。
    妹ちゃんが脳みそ軽そうに描かれているところも気になるけど、この先の姉妹がそれぞれ異なる道で(←ここ重要)幸せになることを願わずにはいられない。
  • おいしい関係

    槇村さとる

    久しぶりに読みました
    2018年7月16日
    連載当時に読んでいて、主人公の言うことがわかりながらもモヤモヤして好きじゃなかったなぁ、と。
    今、主人公の母親と同じ年齢(!)になりましたが、やっぱり好きじゃなかった。母親は「両家のお嬢様」でちゃんとしているけれど、娘である主人公はお嬢様というより、スノッブ臭が強いんですよね。
    とはいえ、食べ物は美味しそうだし、周りの人間関係の描き方の隙のなさも凄いし、大御所らしい漫画だと思います。
    個人的には木村くんと高橋薫と加奈子さんが好きだったし、読み返しても好きです。千代婆は苦手。織田さんはダメンズもいいところ。
    だけど、私の味覚的には、料理は多分、織田さんの味がいちばん好きな気がします。食べてみたいなぁ。