朝とミーチャ【おまけ付きコミックシーモア限定版】
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朝とミーチャ【おまけ付きコミックシーモア限定版】

ビリー・バリバリー

これを愛と呼ばずに何と呼ぶ

ネタバレ
2021年4月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『ばら色の研究と花喰らふきみ』に収録されている朝とミーチャからの続編?出版となります。
ん…難しいテーマです。人それぞれ受け止め方も考え方も違うので、意見は別れるような気がします。
カバーの折り込み部分に、共依存から相互依存へ、とあります。果たしてそうでしょうか?
私的に人と人との関わりに『依存』という言葉を使う事に、多少なりとも抵抗感があるからかもしれませんが、朝とミーチャの関係性が共依存であったのか疑問に思います。確かに傷を持つ者同士、惹かれあって溺愛状態ではありますが、朝もミーチャも相手から自分の存在価値を見出だしてるようには思えませんでした。ただ単に居場所(安住の場所)を見つけて寄り添い支えあってるだけ。好き好き好きーの気持ちが溺愛しているだけ。この二人の想いを、愛と呼ばずに何と呼ぶのでしょう。愛ですよねぇ。
互いに認めあって、傷を許しあって、フレキシブルに支え合う。相互依存と言われたら、言葉に詰まりますが、やっぱり普通に愛と呼びたいな。朝もミーチャも自分自身に向き合って、必死にもがいてます。自分の事が嫌いでも、自分を見つめて飲み込めば、いつか自分自身を好きになれる気がします。朝に惚れられたんだから…ミーチャに惚れられたんだから…二人とも素敵です。
重苦しい印象ですが、そこは緊張と緩和の上手いビリー・バリバリー先生なので、和気あいあい仲間たちといる彼等はとても可愛いし、仲間たちもすごーく可愛らしい。和みます。
傷ついたミカも寄り添うエリも、最後の最後幸せそうで涙です。そして7年後のミーチャと朝と仲間たちも楽しそうで嬉しいーーー。
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