運命なんかよりも、大切なもの





2021年4月13日
表紙とかの印象でもっとエロい作品なのかと思いきや、全然違いました。
オメガバースの設定をかなりリアルに考えている作者さんだなと驚きました。
オメガの世界観を描いているのに、オメガだからこその恋愛を描かれていないんですよね。
登場人物は皆、自身のΩ性だったり、α性に逆らいたい。
抗いたい、流されたくない。
運命の番というものに対してもそう。
運命に抗いたい。逆らえない欲望ではなく、自分の心が本当に求めている人と結ばれたい。
たとえそれが運命の相手じゃなくても、そんなことどうでもいいんだって。
こんなに、オメガバースなのにオメガバースな世界観に真っ向から逆らうというか、挑んでいくような世界観で物語を描かれている方は初めて見ました(笑)
それもまた面白いなと、新鮮でした。
個人的には、運命に逆らえないほどの運命の番に対する愛情が芽生えるみたいなストーリーが好きなので…
運命に逆らって普通に運命の番以外と添い遂げてしまうこの作品は、自分の中にはそこまで刺さらなかったのですが
オメガバース界一リアルな作品と思うくらい、設定や心理描写等にリアリティを感じました。
確かに運命の番に出会う前に、番を作ってしまう人もそりゃーいますよね。普通に考えて多そう。
覚悟もなく噛んでしまって、うっかりで悲惨な人生も歩みそうな設定の世界ですよね…。
ゆかと薫は結局、あの日守るために噛まれてからずっと一緒に過ごして、互いにかけがえのない存在として上手くいっていて良かったです。
少し、上手く行きすぎで物足りない気もしました。
対して、2巻からゆか達よりもメインカップルのような立ち位置で描かれていた大我と倫の方が苦労していましたね。
「運命の番」というものが存在することに意識を奪われてしまって、空回りしてしまっていた2人が、運命よりも自身の気持ちを認めて結ばれる話は良かったです。
個人的に、薫がひたすら優しいキャラで印象が薄かったのが残念でした。いい男なんだろうけども…。
それに対して、学生時代怖そうに見えた大我が案外良い男でとても惹かれました。
あの時、薫が守ることができず
ゆかと大我が関係を持っていたらどんな未来になってたんだろう…と思わずにはいられません…。
エンディングを見て、これで良かったと思うと同時に、いつまで経っても別の未来を夢見てしまいます。
オメガバースの設定をかなりリアルに考えている作者さんだなと驚きました。
オメガの世界観を描いているのに、オメガだからこその恋愛を描かれていないんですよね。
登場人物は皆、自身のΩ性だったり、α性に逆らいたい。
抗いたい、流されたくない。
運命の番というものに対してもそう。
運命に抗いたい。逆らえない欲望ではなく、自分の心が本当に求めている人と結ばれたい。
たとえそれが運命の相手じゃなくても、そんなことどうでもいいんだって。
こんなに、オメガバースなのにオメガバースな世界観に真っ向から逆らうというか、挑んでいくような世界観で物語を描かれている方は初めて見ました(笑)
それもまた面白いなと、新鮮でした。
個人的には、運命に逆らえないほどの運命の番に対する愛情が芽生えるみたいなストーリーが好きなので…
運命に逆らって普通に運命の番以外と添い遂げてしまうこの作品は、自分の中にはそこまで刺さらなかったのですが
オメガバース界一リアルな作品と思うくらい、設定や心理描写等にリアリティを感じました。
確かに運命の番に出会う前に、番を作ってしまう人もそりゃーいますよね。普通に考えて多そう。
覚悟もなく噛んでしまって、うっかりで悲惨な人生も歩みそうな設定の世界ですよね…。
ゆかと薫は結局、あの日守るために噛まれてからずっと一緒に過ごして、互いにかけがえのない存在として上手くいっていて良かったです。
少し、上手く行きすぎで物足りない気もしました。
対して、2巻からゆか達よりもメインカップルのような立ち位置で描かれていた大我と倫の方が苦労していましたね。
「運命の番」というものが存在することに意識を奪われてしまって、空回りしてしまっていた2人が、運命よりも自身の気持ちを認めて結ばれる話は良かったです。
個人的に、薫がひたすら優しいキャラで印象が薄かったのが残念でした。いい男なんだろうけども…。
それに対して、学生時代怖そうに見えた大我が案外良い男でとても惹かれました。
あの時、薫が守ることができず
ゆかと大我が関係を持っていたらどんな未来になってたんだろう…と思わずにはいられません…。
エンディングを見て、これで良かったと思うと同時に、いつまで経っても別の未来を夢見てしまいます。

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しろくろうさぎ さん
(-/-) 総レビュー数:197件
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みみ さん
(女性/40代) 総レビュー数:281件