とろける寵愛セルロイド【単話売】
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とろける寵愛セルロイド【単話売】

恋愛の中で成長する

ネタバレ
2021年4月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 異国の石油王サーラ×セルロイドと呼ばれるほど人間味に欠けるトーゴ。
セルロイドなんて今時使われているものの方が少ないので、そんな名前で呼ぶかな?という点だけ気になりましたが、ストーリー自体は大変素晴らしく感動しました。
特にトーゴが硬い、何をしても変わらない表情をしていたのに巻数が進んでいくうちに落ち込んだり喜んだりと表情が見えるようになってきたのに成長を感じました。それだけサーラの存在が影響を与えたんですね。
サーラは末席とはいえ王子です。ワガママも言える立場なのに、トーゴに対する愛情をしっかり言葉や態度に表す一方で、体をつなぐのにはトーゴの気持ちを尊重してずっと待っているところにサーラの人間性を感じました。とても魅力的です。
最終巻でも、トーゴがただ囲われるのではなく自立し、サーラが王位を捨てて迎えにきたのも震えました。
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