このレビューはネタバレを含みます▼
初読み作家様です。レビュー投稿数が多いのも納得の作品です。まだ3巻しか読んでないけど、月並みな言葉だけど、素晴らしいとしか言いようがない。感動が大きいほど、語彙力のなさを痛感します。
母親を亡くし、父親と二人暮らしのふみちゃん。16歳にして主婦力が高く、しっかりし過ぎるくらいの女の子。父親の借金で、父親はマグロ漁船に乗り込み、帰る家のないふみちゃんは、家政婦として小説家の家に住み込みで働く…という展開。
くじける事なく、借金返済のために頑張るふみちゃんですが、若干16歳にして気丈に振る舞う姿が哀しいな。頼れる人も甘える人もいない。もぉ、お父さん、ずっとマグロ漁船乗ってなさい!
住み込み先の先生は、無愛想な若い男。だけど、この先生が見せる優しさにキュンとするんです。
父親以外の男性に守られるって、気恥ずかしいやら嬉しいやらでドキドキしますよね。二人の距離が少しずつ縮まろうとしている中、欲しい言葉をくれる先生。家族という欲しくない言葉をくれた先生。
ささいな言動で幸せ感じたり、落ち込んだりと一喜一憂するふみちゃんの心が、丁寧に描かれていて感情移入している私も同じように、ドキドキしたりキュンキュンしたり、切なかったり…
まだ無自覚に近い先生ですが、大事にしている事がわかるので、この先の展開が気になって仕方ない。
もぉこれは買いです。