毒を喰らわば皿まで
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毒を喰らわば皿まで

十河/斎賀時人

きゅんは一切なし。

ネタバレ
2021年4月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ ゲーム世界への転生モノって要は主人公だけ結末を知ってるチートですよね?と、これまで読んだことがありませんでしたが、表紙と高評価に引かれて購入。
本当にRPGをやってる間と同じ時間感覚になりました。読んでる間だけは次どうなるかなってわくわく楽しいけど、終わった後にふう、何だったっけ、みたいな。

胸糞悪い(失礼)謀略も大義名分があればここまでの気分の悪さを引き起こさないのに、、、と個人的には主人公本人の目標(物語の着地点)が明確化されていれば良かったかな、と思います。娘と自分が生き残るサバイバルゲームなのか、はたまた王太子カップルへの復讐劇なのか。国家転覆なのか、愛に生きるのか。
エピソードを絞りきらず、心理描写は排除してあえてRPG的な物を目指して書かれていたのだとすれば、作家さんの術中に見事嵌まったことになります。笑
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