FANGS
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FANGS

ビリー・バリバリー

魅力全開

ネタバレ
2021年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 好きな作者様で、好きな作品は何回読んでも飽きない魅力があります。相変わらず、いつも美しい表紙絵ですね。今回は、人外や吸血鬼の世界観が苦手な方でも、さほど抵抗感なく入り込めそうな気がします。設定もしっかり練り上げられていて、登場するキャラたちのそれぞれが抱える背景が、興味を掻き立てて、彼等をもっと知りたくなる。その深みにハマると渇望するほど、先に進みたい。まだ1巻で、もう禁断症状出そうな私。
吸血鬼に襲われ変異してしまったエンが、吸血鬼の保護団体『FANGS』のイチイに保護される。吸血衝動を避けるために『食事』を提供し合うペアリング でイチイの名前をあげるエン。
エンがね、とにかく可愛い!不運な身の上で、生き残った自分に罪悪感すら感じてしまう優しい子なんです。イチイにすっかり心を許し、まるでワンコのよう。素直なエンを他のFANGSが可愛がるのもわかるし、イチイが側に置きたいのも納得です。身体を重ねても、まだエンを吸血する事を控えるイチイですが、それは優しさでもあるし、過去のペアに関係するのかすごく気になります…
伴侶を失くしたスギ。人間と結婚したマサキ。浮気なウツギにペアの青桐。個性豊かなFANGSたちから目が離せません。み~んな魅力的なキャラです。
エチは、肢体の筋肉美でホントに綺麗に描かれてます。イチイのナニにイチイの顔が描いてるのには、思わず吹き出しました。先生のお茶目な部分が時々癒されて大好きです。
なにやら不穏な空気もあるので、早く2巻を読みたいですぅ。
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