くちづけは嘘の味
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くちづけは嘘の味

サガミワカ

盛りだくさん!!

ネタバレ
2021年4月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻無料で読んでみたら面白かったので、1~6巻をお得パックで購入(4/29まで)。元詐欺師で現バーテンダー兼情報屋の槙尾と制作会社社長・和智のお話ですが、本当に盛りだくさんでエンターテインメントって感じでした。お金の駆け引きからの恋の駆け引き、他の詐欺師の登場、ヤクザまで絡んできてハラハラ、大筋の展開は読めますが、細かい策略や腹の探り合いは読めないので、なかなか楽しめました。作品の柱の一つとして、和智の共感欠如があるのですが、歴代彼女や一夜限りの相手への仕打ちが本当にひどいんです(欠如だから悪気は一切ない)。それは変わらないままですが、槙尾に対しての特別な感情を知り、相手の気持ちは分からなくても、「槙尾が一人ぼっちになったら俺が嫌なんだ」と、あくまでも軸は自分にありながらも、槙尾へ気持ちを寄り添わせるところとか、ジーンときます。槙尾もそんな和智を可愛く思い、離れ難くなっていく過程がとても良いです。普段は、ツンの極み、嘘ばっかりなのに、肝心なところでは隠し切れずに、真っ赤に照れちゃう槙尾、口がとんがっちゃう槙尾が可愛いよ~。4巻で沈黙の後に、「おう」って応えるとことか、最高でした。黒髪強気受けというだけでも、私の中では加点なのです…笑。ストーリー的には、5巻で大きな山があって、6巻で、ご褒美的な甘さが来て、一段落って感じなのですが、7巻が発売されてるんです。自分的には、満足しちゃっているので、続巻に手を出すかは悩みどころです。でも、でいずれ買っちゃうかなー。
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