このレビューはネタバレを含みます▼
美しく頭脳明晰、そして圧倒的な強さ。
ストリートギャングのボス、そしてマフィアの後継と望めば富も名声も手に入る完璧な青年が欲しかったのは見返りのない無償の愛だったのだろうか?
アニメ版を見ていない方にはネタバレなのですが、個人的に後半のEDがとっても好きでした。
そしてアニメ版の最終話のサブタイトル?が『ライ麦畑でつかまえて』でした。
そのタイトルとEDの映像が被るんですよね。。
(英二とアッシュが光刺す麦畑みたいな所に立ってます。)
漫画の方の最終話で刺されたアッシュが図書館に戻った後、死が訪れるまでの微睡の中アニメのEDのような穏やかで優しい夢が見られていたらいいなと涙しました。最期は笑っていたようなので。。
後日談の光の庭は遺された英二とシンの二人が登場します。
最終話からの7年後?のお話です。
伊部の姪にあたる暁の目線でストーリーは進んでいきますが、過去に向き合い苦しみつつも少しずつ前を向いて行こうとする二人にまた涙します。
光の庭の中で、シンがアッシュの最期を回想しますが刺された後アッシュが図書館に戻ったのは何故なのだろう?
最終話の時はもう命が長くないと悟ったアッシュが英二との思い出のある図書館に戻ったのだと思っていました。
でも光の庭の中だと急所は外れていてすぐには死ななかったような描写があるんですよね。
では何故彼は生きる選択をしなかったのか。
英二からの手紙を読んでずっと欲しかったものが手に入ったからなのか?
死の間際、彼が何を思っていたのか。。
最終話でもアッシュの心情が描かれる場面はあまりありません。
でもそれは読者様に想像して委ねるという形にしたのでしょうかね。
この事に関しては色んな方のお話が聞きたいです。
他の方のレビューも読み込んでみようと思います。
読み終わった後暫くはこの世界から抜け出せなくなりそうです。
それくらい素晴らしい作品でした。